見た目で決めない!抱っこひもの選び方

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抱っこ紐、色んなメーカーのものが売られていますね。
エルゴベビーやベビービョルンなど、海外のブランドが目立つジャンルでもあります。
ピジョン、コンビなどの日本メーカーも頑張っていて、どれを買おうか迷います。

そこで、抱っこ紐を買うときのポイントをまとめてみました。

 

 首すわり前はおすすめしません

縦抱きだっこ紐は首がすわってから(3〜4ヶ月頃)。
それまでは抱っこ紐は使わない方が良いでしょう(横抱き用も布とお母さんの身体に挟まれて足が伸びた状態になりやすく、注意が必要です)。

長い外出自体、できれば控えて欲しい時期です(近所をちょっと散歩、くらいは刺激になって良いのですけどね)。

M字開脚と「C」型

赤ちゃんにとって一番良い姿勢は、腕は「W」型、足は「M」型です。特に足については、日本人は欧米人に比べ股関節脱臼しやすい民族と言われています。

また、背骨がまっすぐ、あるいは反って居るような姿勢も苦しいもの。特に乳児は背中からお尻にかけてのラインが「C」の形になるように抱っこできる物にして下さい。そうすると、赤ちゃんの頭が胸よりも上に来るので、窒息死するリスクも軽減できます。いわゆる「コアラ抱っこ」の体勢になるものを選ぶのが良いと思います。
横抱きのスリングなどは足も開かず、伸びた状態なので避けた方が良いでしょう。

( コアラ抱っこ )
あかちゃんを正面から抱くと、ちょうどコアラが木にしがみついているよな姿勢になります。このしがみつくという行為が手足の感覚を養い、お母さんとの密着を自分で調節できる点で優れていると言われています。これにより、自然と腕「W」の字、足「M」の字に開く状態になります。

気をつけて欲しいのが赤ちゃんの「高さ」

時々中高生のリュックみたいに低い位置でぶら下げられてるのを見かけますが、M字開脚にならないばかりか、顔が胸の厚いところにきてしまい赤ちゃんにとって息苦しいポジションです。
赤ちゃんの顔がお母さんのデコルテの辺りに来る高さだと、自然とM字開脚C型にしやすくなりますので、注意してみてください。

時々前を向ける事ができる抱っこ紐も見られますが、M字開脚でもC型姿勢でもない上、怖くなったときに手足でしがみつくことができず、お母さんの匂いがしない抱き方はあかちゃんを不安な気持ちにしてしまいあまり良いとは言えません。

使い方で事故を防ぐ

実は、意外と多いのが抱っこ紐での事故。少し古いデータですが、アメリカでは死亡事故も発生しています。
東京くらしweb「抱っこひも等の安全対策」(外部サイトに移動します)

そこで消費者庁も以下の点について注意喚起を行っていますので、抱っこ紐を利用する際にはくれぐれも注意してください。

  • バックルの留め忘れ
  • 子どもの位置
  • ウエストベルトの位置
  • 子どもの様子(苦しくないかどうか等)
  • ベルトの緩み

・東京くらしweb「抱っこひもからの 転落事故に気を付けて!」(外部サイトに移動します)

 

どこの抱っこ紐が良い?

市販されている抱っこ紐は概ね上記の点について考慮されていると思います。
ただ僕が買うなら日本ブランドのものでしょう。

僕は一時期ヨーロッパのある国に住んでいたのですが、服や靴、バッグにヘルメット、サポーター、スポーツ用品など、生活用品が身体に合わず苦労しました。それ以降、どうしても身につけるモノは日本企画のものを選んでしまいます。

ましてや赤ちゃんです。メインターゲットに日本人を想定して商品開発をしているか否かは非常に大きいのでは、と考えてしまいます。

例えば、ある研究よると日本人の出生児は白人とくらべて300g、中韓と比べても150g小さいそうです。

www.ncchd.go.jp

また、白人の赤ちゃんは体重は日本人より重いのに頭は小さいですよね。このあたりも少し気になるところです。

 

もちろん、赤ちゃんの身体に合っていれば問題ないのですけどね。

おんぶ紐も見直されています(個人的におすすめ)

日本のおんぶ紐が、子供の姿勢やお母さんとの高い密着度お母さんの疲労軽減赤ちゃんの視点の高さなどから注目されてるようです。最近のものはヒモが胸の前でクロスしないので恥ずかしくなく、抱っこ紐にもなるなど機能的にも進化していますし、家事もしやすいみたいです。何より抱っこ紐ほど疲れません。

ちなみに僕の居た保育園でも、赤ちゃんをあやすときは抱っこ紐ではなく、おんぶ紐でした。

代表的なのが熊本・天草の「肥後もっこ」でしょうか。抱っこ紐としても良さそうです。

肥後もっこの作り方をツイートされている方もいます(なんとも有り難いことです)。


腕に自信のある方や、腕に自信のあるおばあちゃんがいる方は、是非挑戦してみて(してもらって)ください。