赤ちゃん歯みがき、いつから?

f:id:takenokolab:20191004170301p:plain保育園では、2歳児クラスから歯みがきの練習を始めます。

でも、本当はそれ以前から歯のケアをして頂きたいところ。

みそっ歯が子どもらしかったのは、昭和で終わりです。

 

 歯はいつ頃生える?

だいたい6ヶ月~9ヶ月のあいだに初めての歯がはえてきます。
そのころになると、歯茎がむずがゆくなってグズったり、シーツやおもちゃ、しまいには自分の手を噛む子までいます。なのでこのような様子が見られたら、”歯固め”を用意しておくのも手です(ぜんぜん必要ないという子もいるので様子を見て購入を検討してください)。

<”歯固め”について>

形状が複雑なモノは洗いづらいのでダメ、という記事も見かけますが、五感から脳を発達させる時期ですので、唇や舌、歯茎で色んな刺激を受けられる方が脳の発達には良いと思います。
その上で、できるだけ洗いやすいモノを選べば良いでしょう。


生えてくる順番は、下2→上2→下2→上2→前側奥歯4→犬歯4→後側奥歯4(乳歯20本完了)が一般的です(もちろん例外はあります)。だいたい3歳ごろに全部の歯が揃います。

食事の間隔をしっかり空ける

歯磨きを始める前に、まずは規則正しい食事タイムを心がけましょう。

実は食事をすると、虫歯菌がつくる酸によって「脱灰(だっかい)」、すなわち歯が溶けだしています。
その後食べていないときに「再石灰化」がおきることで溶けた部分を補修し、歯が復活する、というサイクルを繰り返すのですが、ずっと口に食べ物が入っていると、歯が溶けるばっかりでなかなか再石灰化に移行できません。そして最終的に虫歯になる、というわけです。

ですので食事とおやつの間を十分開けて、それ以外はなるべく食べ物を口にしないようにすることが虫歯にならない1番の秘訣です。

その上で、しっかり歯磨きをし、お口の中を清潔にしておくことが大切です。

乳歯はどうせ抜けるから、虫歯になっても良い?

別に虫歯になってもすぐに生え替わるからほっといて良いんじゃないか、と考えがちですが、そんなことはありません。
虫歯のままでは上手に食べものをうまく咀嚼できませんので栄養的にも偏ってしまいますし、顎の発達にも良くありません。
また虫歯になった歯を放っておくと口内に虫歯菌が増殖し続けるので、永久歯が生えてくる途中で虫歯になってしまいます。その結果、歯並びが悪くなることもあるそうです。

いつから歯磨き?

1本でも歯が生え始めたらすぐはじめるのがオススメです。


歯が生えるむず痒さで歯ブラシを積極的に口に入れるこどもが多いですので、これを利用し、早いうちから歯ブラシでマッサージする気持ちよさを覚えさせると歯磨きの習慣がつきやすくなります。あまり長くやると苦手意識が尽きますので、外側→内側の順でサッと手短に済ませるようにしましょう。

歯の磨き方は?

ある程度歯が揃ってからの歯みがきついては、日本歯科医師会がつくった動画が分かりやすいです。


8020日歯TV 基本的な歯の磨き方<1>知っておきたい!乳歯の歯磨き


ポイントは
・上唇小帯をガードする。
・なるべく歯茎に当たらないように、小刻みに磨く
でしょう。

嫌がる子でも「10数えるあいだだけね」と時間を決めてあげるとガマンするできる子が多いですよ。

事故に注意!

歯磨きは棒を口に入れた状態になりますので、思わぬケガに繋がることも。
歯が生えそろい、自分で磨くようになるまではお母さんが寝かせ磨きを行うのが安心だと思います。
寝かせ磨きについてはここがわかりやすいと思います。

www.kao.co.jp 

最後に絵本など

おまじない的に、歯みがきをはじめる2歳児クラスで良く読む絵本を2つほど。

どちらも往年の名作ですが、読み継がれるのにはそれなりの理由があります。

読んだ日の歯磨きは、いつもより真剣な子が多いですよ。

・はははのはなし

 作・絵: 加古 里子
 出版社: 福音館書店

 ・わにさんどきっ はいしゃさんどきっ

作・絵: 五味 太郎
出版社: 偕成社

 歯のかみ合わせは、集中力や運動能力に影響することが知られています。
まだ乳歯だから、と安易に考えず、永久歯の下地を作る時期だと思ってケアをすることが、その後のこどもの育ちに大きなアドバンテージを与えることになりますので、面倒ですが頑張って実践していきましょう!