【お着替え】冬の除湿機、どれがいい?【乾かない!】

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皆さん、冬の洗濯、気が重いですよね。
生地が厚くて乾きづらいので、寒くて保育園に持たせるお着替えが乾かなーい!なんてこともあると思います。

そこで今回は、冬の除湿機についてです。

 

結論

冬に除湿機を買うなら絶対「デシカント方式」!。

 

乾燥機には3種類ある

よく言われていますが、除湿機には

・コンプレッサー方式:空気をコンプレッサーを使って冷やす
・デシカント方式:空気をヒーター暖めてから取り入れる際の外気冷やす
・ハイブリッド方式:上の二つの機能を盛り込んだもの

があります。

分かりづらいですよね。でも大丈夫。これから簡単に解説していきます。

 夏場はエアコンの除湿で十分

気温が高く、空気中に水分を多く含む夏は、冷たい物に触れるだけで「汗をかいたアイスティー」のようになり、比較的シンプルに水分を集めることができます。この原理を利用するのが「コンプレッサー方式」。この時、空気が触れる冷たい物を冷やしているのがコンプレッサーなのでこう呼ばれています。

これはエアコンの冷房、もしくは除湿も同じで、目的が冷やした後の「水分の除去」なのか、「冷たい空気」なのかの違いだけです。

なので、夏場にクーラーを掛けていれば除湿されますし、例えそこで除湿機を使用しても、空気がエアコンのおかげですでに冷えているので効果は薄く感じると思います。
結果として夏場はエアコン除湿だけで充分、というケースが多くなります。

ちなみに、良く除湿機の性能とエアコン除湿を比べる記事をみかけますが、その場合に比較対象としているエアコン除湿がコレに当たります。同じような方式なので、当然電気代も似たり寄ったりです。

冬場は除湿性能の高いデシカント方式をつかう

ところがどっこい、冬の冷たい空気は水分を多く含めません。
なので、一旦空気を暖めて含む水分の量を上げ、その後一気に冷やすという、いわば「冬の窓ガラス」状態を作り出す必要がある訳です。
なので、まずは吸湿剤で水分を集め、その吸湿剤をヒーターで温めて、水分をたくさん含んだ温かい空気を作ります(夏の空気と似た状態)。
ここでつい「吸湿剤からそのままタンクじゃダメなの?」と思ってしまいますが、吸湿剤だけでは滴るほど水を集められないんですね。そこでいったん温かい空気に乾燥剤の水分を吸わせてやるわけです。
そしてここからはコンプレッサー方式と同じく(ただしコンプレッサーではなく、外気の冷たい空気を当てて)空気を冷やし、水分を結露させます。この時、排出する空気にヒーターで暖めた際の熱が残るので少なからず部屋の温度が上がる、というわけです。

このようにコンプレッサー方式い比べ、「集めて温める」という行程が増えている分、電気代が高くなってしまうのが難点ですが、この方法はエアコンには真似できません。エアコンは冷やすか暖めるかのどちらかしかできませんから(但し、一部の製品にはデシカントと同じく「熱交換方式」を採用したものがあります)。

ハイブリッドはお値段の高め

このように季節によって得手不得手があるという短所を解決するため、「ハイブリッド方式」という、強引な逸品が登場したのですが、もちろんお値段は3種類の中で一番高くなってしまいます。なのに、除湿効率では一般的にデシカント方式に負けています

参考資料:北海道消費生活センターHP

デシカント方式の「熱」が衣類乾燥に「効く」

ここまででお気づきの方も居ると思いますが、デシカント方式は室温が上がるので、部屋干し衣類の乾燥という点でメリットがあります。コンプレッサー方式と比べると、段違いの乾燥能力です。

電気代には気をつけて

このように、冬場の除湿機はデシカント方式がかなり有利なのですが、やはり唯一のデメリットが電気代です。
コンプレッサー方式が一般的に1時間約4円といわれているのに対し、デシカントは3倍以上の一時間約15円です。
ただ、乾燥までの時間などを考えると、コンプレッサー方式はデシカント方式の3倍掛かります(上の資料から)。
であれば、衣類の匂いは乾燥時間との闘いであることからしても、やはりデシカント方式に軍配が上がるのではないかと僕は思います。

まとめ

もしこの冬、衣類乾燥を視野に入れて乾燥機n購入を検討されているなら、デシカント方式をオススメします。そして、お風呂場など閉め切った狭い空間で利用されると、より早く乾きますし、お風呂場のカビ防止にもなります。
ちなみに、勤めていた園で使っていたのはこれの旧モデルです(僕も買ったやつです)。1畳程度のシャワーブースなら、タオル10枚バスタオル5枚程度が、朝かけて昼には乾いていました。性能的には十分満足できると思いますよ。