はじめての靴選び

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赤ちゃんはだいたい1歳6ヶ月くらいで歩けるようになってきます。
それまで、防寒などで靴を履くことはあったかもしれませんが、これからは歩くための靴を選ばなければなりません。そこで購入時に注意して欲しいポイントを。

歩き出してから購入する

保護者の中にはたっちができると、すぐに靴を購入する方がおられます。
しかし、たっちからある程度歩き出す(一旦立ち止まっても、そのまま歩き出せるレベル)ようになるまでに、およそ2ヶ月ほどかかります。その間にも足は大きくなりますので、いざお散歩デビュー!というときに「あれれ?」ということになりかねません。タッチできたときの喜びは分かりますが、勢い余ってあまり急いで買われないように注意してください(特におじいちゃん、おばあちゃんに多いです)。

新品でジャストサイズを

乳幼児の成長は早いです。足の大きさもしかり。ジャストサイズで買うと2,3か月ではけなくなってしまいますので、毎回買い換えるのは経済的にちょっと、と、ついつい若干大きめを買ってしまいがちです。でも、まだおぼつかない赤ちゃんの足取り。しっかりとした足腰の発達のためと覚悟を決めて、ジャストサイズを買いましょう。
そして、できれば新品を。癖のついた靴は大人でも歩きにくいものです。あかちゃんのからだの歪みを防止するためにも、涙をのんでお父さんのお小遣いを減額しましょう。

摩擦が少ないものを

この時期はまだズリ足で歩いていますので、地面がが荒れていたり僅かに凹凸があるだけでも靴底に抵抗がかかって引っ掛かってしまいます。
また、裸足に比べると靴越しだとどうしても上手く地面の感覚をつかめません。
靴を履いての外歩きに慣れるまでは、軽くて抵抗が少なく、足指で地面を感じることができるような柔らかめの靴底のものを選んであげてください。

中敷きはフラットなものでOK

大人のシューズ選びでは土踏まずにフィットする物が良いとされています。でも土踏まずが出来るのは3歳くらいから。それまでは足の裏全体で地面を感じることが大切です。程よくクッション性のあるものがおすすめです。

できるだけ素足に近い靴を

いかがでしょうか。
一般的に、最初はできるだけ素足に近い感覚の靴を、その後は、慣れてきたら足首をサポートし、靴底もしっかりした厚みのあるものに換えていくと良いと言われています。
足の裏からの刺激も、脳の発達にとても重要な要素の一つですので、すこしだけ注意して選んで上げるのが良いと思います。

今回の参考資料:

汐見稔幸他(2003)「はじめて出会う育児の百科」小学館